曽野綾子「出産したら会社を辞めなさい」辞める方が甘い

曽野綾子さんという方の、「出産したら会社を辞めなさい」という論文が批判を集めているようですね。
賛成意見もあるようですけど、
実際に妊娠出産をする年齢の女性たちからは、きっと反対意見が多いだろうと思います。

曽野綾子さんは今と違う時代背景の中子育てをされた方であり、
今の子育て世代と意見がかみ合わないのは当然だと思います。

現代の働く母親の実情なんて分かるはずもないんですもん。

「何でも会社のせいにする甘ったれた女子社員たちへ」というタイトルのようです。

甘ったれたねえ…。

私はこの人の言うとおり、出産したらというか妊娠したら会社を辞めて、一度は社会復帰したものの、現在専業主婦です。

当然しんどいことだって腹立つことだってそれなりにはあるけど、
私個人的な感覚では、専業主婦がとっても楽だと思います。

仕事しながら洗濯して掃除してごはん作って、
どうやったらそんなに毎日時間が作れるんだろう？と思いますもん。

1人目の子供と2人目の子供は4年あいたから途中で社会復帰しましたが、
その後は5年間に3人産んで、だいたい妊娠中か産後かみたいな状態。

4人産んで、もう産めない、と思っているから、社会復帰も考えてもいい頃です。

でも、今の生活だけでもけっこういっぱいいっぱいなところがあるのに、
さらに仕事なんてできるかな？と、甘えています。

子育てしながら、家事もして家庭を守りながら会社に甘えて仕事を続けることが、どれだけしんどいか想像つくと思うんですけどね。

子育てもキレイな思い出だけが残って、
日々のイライラとか記憶の底に眠っちゃってるんでしょうか。

出産で長らく休んだ上に、会社に復帰したらしたでしょっちゅう子供が熱出してお休み、
会社に保育所から電話かかってきて早退させてもらってお迎え、
そんなことがしょっちゅうあるんですよ。

どれだけ会社に対して気を遣って、申し訳ない思いをしながら働かないといけないか。
どれだけ上司や同僚に謝らないといけないか。
子供が熱を出すことなんて誰が悪いわけでもないのに。

もう休めない、と思ってちょっと熱があるけど強引に保育所に行かせることだってあると思います。
そうして保育所で風邪が流行ることだってあると思います。

昔は家族で子育てしてたって聞くけど、今は核家族で夫婦のみで子育てしてる家庭が多いと思います。
親兄弟が近くにいないんですよ。
子供が熱出したからって、迎えに行ってもらえないんです。

専業主婦に対しては社会貢献もせずと非難する声も曽野綾子さんじゃないけど聞いたことがあります。
対して、働く母親に対しては会社に甘えてると非難。
子供を産んだら非難される道しかないんでしょうか。
主婦パートのイメージの強いスーパーのレジ打ちくらいしか、認められないものなんでしょうか。

会社に迷惑を掛けないよう、最小限に留めるよう、子供が小さいうちから保育所に入れたら
「こんな小さい子供を保育所になんて預けるなんてかわいそう」
「こんなに小さいのに保育所になんて預けるから病気する」
って言われるし。

親に預ければ
「いつまでの親の力を借りて」
って言われるし。

少子化で子供を産むのって大事なんでしょう？
世論同士がすでにかみ合ってないような気がします。
立場が変われば見方も変わるんでしょうけど。

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